ホリーと夕方のさんぽの帰り道、すっかり暮れた薄暗い道の向こうから、小型犬を連れた飼い主さんが歩いてくるのが見えた。
そのときいきなり、私たちと小型犬たちとの間に、猫を一回り大きくしたような生物が躍り出た。
ああ、タヌキ。
タヌキは、きょろきょろとせわしなく視線を動かし、自分が犬の挟み撃ちにあっている状態を理解した模様。一瞬静止したのちに、意を決したようにこちらに向かって小走りにやってきた。そして、カチンコチンに固まって身動きができないホリーのすぐ傍らを通って、住宅街の庭に消えていった。
タヌキはどうやら小型犬よりもホリーのほうが勝てそうな相手だと思ったみたい。その判断は正しい (ホリーは自分の 1/3 の大きさのわんこに挨拶されても尻込みしちゃう気弱さ)。さすが、野生の勘だね!
タヌキを見ても、私はもうさほど驚かなくなった。それほどこの一帯にはタヌキがよく出没する。ハクビシン、アライグマと並んで割とレア度が低いのです。
先日の夜には、木の枝になにか居る、と思って見上げたらまさかのフクロウだった。黒く丸いシルエットで闇に浮かび上がったフクロウは、息を詰めた私としばし様子を窺い合った後、大きな翼を広げて滑るように飛び去って行った。
幸運の使者だから、なんかいいことあるかな。
ホリーと歩いていると、思いもよらない、いろいろなものをみつける。
フクロウは、ホリーのおかげで出会えたラッキーなもの。
ホリーとみつけたワーストワンは、自ら命を絶った人。これを超えるものは、おそらく今後出現しないと思う (そうであってほしい)。
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